CHAPTER 04API

第4章|システムの通信

【IT用語】「API」とは?ソフトウェア同士をつなぐ窓口とルール

APIとは何かを、ソフトウェア同士をつなぐ窓口とルール、Web APIとの違い、認証・利用制限・エラーを確認する理由から解説します。

「GoogleマップのAPIを使う」

「API連携でログインする」

API(エーピーアイ)は、「なんとなく何かをつなぐもの」と理解されがちな言葉です。

今回は、APIを「機器をつなぐための接続口とルール」に例えて解説します。

結論:「API」=「別のソフトウェアの機能を使うための窓口とルール」

APIは、Application Programming Interfaceの略です。

一言で言うと、「ソフトウェアの機能を、決められた方法で外部から利用するための窓口」です。

使う側は、相手の内部構造をすべて理解しなくても、公開された使い方に従って機能を呼び出せます。

接続口で例えると?

USB機器は、形や通信方法などのルールが合っていれば、内部回路を知らなくても接続できます。

APIも似ています。

  • どの機能を呼ぶか
  • どんな情報を渡すか
  • どんな結果が返るか
  • エラーの時はどうなるか

こうした約束が決まっているため、別々に作られたソフトウェア同士でも連携できます。

ただし、APIがすべてUSBのような共通規格というわけではありません。サービスごとに使い方が違うため、提供者が用意したドキュメントを確認します。

APIにも種類がある

APIという言葉は、インターネット上のサービスだけを指しません。

  • ライブラリのAPI: プログラムから、用意された関数や機能を使う。
  • OSのAPI: ファイル操作や画面表示など、OSの機能を使う。
  • Web API: ネットワーク越しに、別のサービスの機能やデータを使う。

この記事で扱うGoogleマップ、天気、決済などは、主にWeb APIです。

Web APIはどう使うの?

Web APIでは、決められたURLへHTTPリクエストを送り、結果を受け取る形がよく使われます。

例えば天気情報を取得するなら、次のような約束が用意されます。

  1. 指定された窓口へアクセスする。
  2. 地域や日付など、必要な条件を渡す。
  3. サービスが情報を探す。
  4. JSONなどの形式で結果を返す。

実際には、利用者を確認するAPIキーや認証、利用回数の制限、エラー処理なども必要です。「URLを開くだけで何でも使える」とは限りません。

身近なAPIの例

Googleなどのアカウントでログイン

認証用の仕組みを通して、利用者が誰かを確認します。連携先へパスワードそのものを渡さずにログインできる方式もあります。

天気予報アプリ

気象データを提供するWeb APIから情報を受け取り、見やすい画面へ整えます。

決済機能

決済サービスのAPIへ金額や取引情報を送り、処理結果を受け取ります。実際の決済では、認証や不正利用対策も組み合わされます。

APIを使うメリット

  • すでにある機能を再利用できる
  • 内部実装を隠したまま、必要な機能だけ提供できる
  • 連携方法を統一しやすい
  • 認証や権限によって、使える範囲を制御できる

ただし、APIを使うだけで安全になるわけではありません。入力の確認、認証、権限、通信の保護、エラー処理が必要です。

まとめ

  • API「別のソフトウェアの機能を使うための窓口とルール」
  • Web API「ネットワーク越しに機能やデータを利用するAPI」
  • 大切なこと「公開された使い方、認証、制限、エラーを確認する」

APIがあることで、すべてをゼロから作らず、外部の機能と組み合わせてサービスを作れます。

次の記事では、Web APIの具体的な窓口となる「エンドポイント」について解説します。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

QUICK CHECK

よくある質問

APIはすべてインターネット経由ですか?

いいえ。OSやライブラリが提供するAPIのように、同じ端末やプログラム内で使うものもあります。ネットワーク越しに使うWeb APIはAPIの一種です。

次に読むなら?

ENDPOINTの記事へ進むと、開発や通信の流れを順番に理解できます。

参考資料

用語の定義や仕様を確認するため、公式文書・標準文書を参照しています。リンク先の内容は更新される場合があります。