CHAPTER 04JSON

第4章|システムの通信

【IT用語】「JSON」とは?データを受け渡すためのシンプルな書式

JSONとは何かを、文字列・数値・真偽値・配列・オブジェクト、Excelとの用途の違い、構文エラーと入力検証の必要性から解説します。

「データをJSONで送って」

「返ってきたJSONを確認して」

JSON(ジェイソン)は、アプリやWeb APIで広く使われているデータ形式です。

今回は、JSONを「中身を書いたダンボール」に例えて解説します。

結論:「JSON」=「構造のあるデータを、文字で表すための書式」

JSONは、JavaScript Object Notationの略です。

軽量なテキスト形式で、プログラミング言語に依存せず、構造化されたデータを表現できます。

JavaScriptから生まれた形式ですが、Python、Java、PHP、Goなど、多くの言語で扱えます。

「ダンボール」で例えると?

引越しの箱に「食器」「本」と書けば、開ける前に中身を想像できます。

JSONも、名前と値を組み合わせて、何のデータか分かる形にします。

{
  "name": "かたかた",
  "age": 25,
  "favoriteFoods": ["寿司", "ラーメン"],
  "active": true
}

この例には、文字列、数値、配列、真偽値が含まれています。

JSONで表せるもの

JSONでは、次の値を組み合わせられます。

  • 文字列: "かたかた"
  • 数値: 25
  • 真偽値: true または false
  • null: 値がないことを表す
  • オブジェクト: 名前と値の組み合わせ
  • 配列: 複数の値を順番に並べたもの

コメント、関数、日付専用の型などは、JSONの標準には含まれません。日付を文字列で送る場合は、送り手と受け手で形式を決めます。

なぜExcelではなくJSONなの?

ExcelとJSONは、得意な目的が違います。

  • Excel: 人が表を見て、計算・分析・編集するのが得意。
  • JSON: ソフトウェア同士が、構造のあるデータを交換するのが得意。

JSONは装飾を持たないテキストなので、通信や設定ファイルで扱いやすい形式です。ただし、いつでも最小・最速とは限りません。用途によっては、CSVやバイナリ形式のほうが小さくなることもあります。

Web APIではどう使う?

天気情報を返す架空のAPIなら、次のようなJSONを返せます。

{
  "location": "東京",
  "weather": "晴れ",
  "temperature": 24.5,
  "precipitationProbability": 0
}

アプリは、この中からweathertemperatureの値を取り出し、画面へ表示します。

ただし、外部から届いたJSONをそのまま信用してはいけません。

  • 必要な項目があるか
  • 期待した型か
  • 数値や文字列が許容範囲か
  • 想定外に大きなデータではないか

受け取った側で確認してから使います。

「JSONが壊れている」とは?

次のような書き方は、正しいJSONではありません。

{ name: "かたかた", }

JSONでは名前を二重引用符で囲み、最後の項目の後ろへ余分なカンマを付けません。構文が正しくても、必要な項目が不足していれば、アプリ側では処理できないことがあります。

まとめ

  • JSON「構造のあるデータを文字で表す書式」
  • 特徴「軽量なテキストで、多くの言語から扱える」
  • 用途「Web API、設定ファイル、データ交換など」
  • 注意点「受け取ったデータの内容を確認してから使う」

JSONは魔法の箱ではありません。送り手と受け手が同じ構造を理解することで、初めて正しく情報を交換できます。

次の記事では、HTTP通信の結果を伝える「ステータスコード」について解説します。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

QUICK CHECK

よくある質問

JSONはプログラミング言語ですか?

いいえ。JSONはデータを文字で表すための書式です。JavaScript、Python、PHPなど多くの言語から読み書きできますが、JSON自体が処理を実行するわけではありません。

次に読むなら?

STATUS CODEの記事へ進むと、開発や通信の流れを順番に理解できます。

参考資料

用語の定義や仕様を確認するため、公式文書・標準文書を参照しています。リンク先の内容は更新される場合があります。